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私の”1本”に出会う旅 ~ワインツーリズムやまなし 2015~ 前編

2015-12-11

2015年11月7・8日、8年目を迎える「ワインツーリズム やまなし秋」の甲斐市コースを取材してきました。この「ワインツーリズム やまなし」は、各地のワイナリーを専用バスで結び、ワイン産地の風景や文化に触れながらワインや食事を楽しんだり、生産者たちの話を聞いたりする企画です。当日は生憎な天気となってしまいましたが、多くの方が参加され大盛況となりました。

コース内容

竜王駅を起点として、「サントリー登美の丘ワイナリー」、「敷島醸造」、「シャトレーゼベルフォーレワイナリー」、甲斐市の魅力を伝える「梅の里クラインガルデン」、「双葉農の駅」を合わせた計5か所を専用バスで結びます。

 

標高600m、肥沃な土壌で育まれたブドウから生み出される
こだわりのワイン「敷島醸造」

景勝地として有名な昇仙峡からほど近い敷島醸造は標高600mで、昼夜の寒暖差が大きく、茅ヶ岳南麓の水はけのよい肥沃な土壌で育まれたブドウから少量ではあるが高品質なワインを作り上げるワイナリー。葡萄の樹のオーナー制度をはじめとし、ワイナリー周囲の豊かな自然に囲まれたバーベキュー場の利用やブドウの収穫を祝う「新酒祭り」など十分楽しむことができます。

三角屋根のアットホームな建物がお出迎え(敷島醸造)試飲コーナー(敷島醸造)参加者もワインに舌鼓(敷島醸造)

まずは、三角屋根のログハウスが目印のアットホームな雰囲気が魅力の建物がお出迎え。
今年は瓶詰前の新酒のグラス販売や試飲コーナー(有料)があり、参加された方は絶品のワインに舌鼓を打っていました。
また、生憎の雨模様ということで豊かな自然に囲まれた農場を見学する企画がありましたが中止ということで来年に期待です。

ワイナリー敷地-屋内の様子(敷島醸造)

敷島醸造に訪れていた参加者の方にもお話しを伺ってみたところ、「過去に何回もこのワインツーリズムに参加しています。今回は前日からワインツーリズムに参加しています。正直、甲斐市と言われても印象が薄かったけど、今回、甲斐市に来て、自然が多いこの土地に魅力を感じました。今度来た際には、昇仙峡などを楽しみたい」とのこと。

 

気軽に田舎暮らしを体験「甲斐敷島梅の里 クラインガルテン」

梅の里クラインガルテンのクラブハウス

次にバスが向かった先は「甲斐敷島梅の里 クラインガルテン」。
クラインガルテンとはドイツ語で”小さな庭”という意味の市民農園。菜園付きの”ラウベ”と呼ばれる休憩施設が特徴で「滞在型市民農園」と呼ばれています。農業体験を行ってみたいという方におすすめの施設です。

クラインガルテンの菜園で作られたジャム

ツーリズムイベント当日はクラインガルテンのクラブハウスに、地元で作られた新鮮な野菜、安納芋やムラサキ芋を使ったスイートポテト、ベリージャムなどを販売。
クラブハウスで販売している新規就農の方にお話を伺ってみたところ、
「”ワインツーリズム”を通して広く県外の方にまで販売できるのはとても貴重な機会で、ありがたい経験です」とのこと。

国産貴腐ワイン誕生の地。「サントリー 登美の丘ワイナリー」

富士山や南アルプス・甲斐駒ケ岳、八ヶ岳など周りの山々に囲まれ山梨でも雨の少ない土地に位置する”登美の丘”。
ワイン用のブドウを生育する場所として適しているこの土地に広大な自家ブドウ畑を持ち、土づくりから栽培・醸造・瓶詰めまでを一貫して行っている「サントリー 登美の丘ワイナリー」。
1978年、日本で初めての国産貴腐ワインとして発売され、海外でも大きな話題となった「登美ノーブルドール 1975」、金賞受賞ワイン「登美」などワイン作りへのこだわりを体感できるワイナリーです。

サントリー登美の丘ワイナリーワインテイスティングコーナーワインテイスティングコーナー-その2

ワインツーリズム当日は、通常のレストラン営業の他にテイクアウト式の『ワインカフェ』の営業やワイン造りについてのミニ講座も含まれる見学ツアー(有料)、ワイナリーの醸造場で作られたワインや新酒のテイスティング(ワインツーリズム参加記念ワイングラスでテイスティングを行う場合は10%OFFにて提供)など盛りだくさんの内容でした。

ミニ講座の様子

雨天のため空撮映像を見せながら解説を行っていました。
ワイナリーのスタッフにお話を聞くと、「ワインツーリズムの参加者は一般の見学者に比べ、ワインに対する関心と意識が非常に高いという印象。甲斐市の魅力を伝えるこの新しい取り組みに継続的に参加していきたい」とのこと。

ワインツーリズム参加者の方

また、数少ない山梨県内からの参加者夫婦(ご主人はオランダ出身)にお話を伺ってみたところ、「オランダにはワイナリーは気候の関係で存在しません。ここ山梨でワインの魅力を楽しんでいます。ワインツーリズムへの参加も5回目ですが、今回新設の甲斐市内コースが新鮮でとても楽しみでした」とのこと。

 

参加者の皆様にも好評なワインツーリズム甲斐市コース。
まだまだコースは続きます。(「私の”1本”に出会う旅 ~やまなしワインツーリズム 2015~ 後編」へ続く)

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