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人も動物も笑顔になる、 アットホームな動物病院

2018-02-22

「獣医師としてご家族と動物の心をつなぎ、生涯寄り添う存在となりたい」と熱く語る金原零さん。
金原零さん・望さんご夫妻が夢を実現する場に選んだのは、自然豊かな甲斐市でした。

友人の影響で、山梨ファンに。

「響が丘動物病院」を経営する金原さんご夫妻 東京都葛飾区で生まれ、埼玉で育った金原零さん。「高校卒業後は、獣医師を目指して麻布大学に進学しました。そこで意気投合したのが、山梨出身の友人です。実は、キャンパスのある相模原から、道志みちを使えば富士五湖周辺まで1時間程度。ちょっとしたドライブに最適なんですね。そんな来やすさもあって、大学1〜2年の頃には、たびたび遊びに来ていました。甘くて瑞々しいもぎたての桃、バラエティに富んだ葡萄、何とも言えない鳥もつ煮のおいしさ、そして富士山をはじめとする雄大な山々と四季折々の美しく豊かな自然…… 。友人から良いところをいっぱい教えてもらって、すっかり山梨ファンになりました」と、にこやかに話します。
閑静な住宅街にある「響が丘動物病院」。 実は、研究室の後輩として出会い遠距離恋愛を経て結婚した望さんの出身は山梨。リタイア後、「農業をやってみたい」とセカンドハウスを探していた零さんのご両親が最終的に選んだ地も山梨。「全部偶然の積み重ねなのですが、そう考えると、山梨にはきっとご縁があったんですね」と、笑顔がこぼれます。

 

偶然が重なり、まるで導かれるように、
山梨での開業を決意。

暮らしやすくて、仕事もしやすい。ここで開業して正解でした。 「獣医学科の過程は6年間ですが、卒業してすぐ獣医師として独り立ちできるわけではなく、しばらくは動物病院に勤務しつつ、臨床の勉強を続けることになります。 一つの病院に3〜4年勤務した後、別の病院に移るというサイクルを数回経験するのが一般的で、僕の場合も、埼玉、三重、岐阜と、3県を渡り歩いて臨床経験を積みました」。その間、学生時代から交際を続けていた望さんと結婚。以来、獣医師として、人生の伴侶として、共に歩んできました。
「ずいぶん前から、いずれは2人で開業して、自分達の動物病院を持ちたいと考えていました。いよいよという段階になって最も悩んだのは、どこでやるかということです。僕たち夫婦はどちらも実家が動物病院というわけではありませんし、獣医師の仕事は日本全国どこでやっても同じなので勤務地にこだわりはなかったのですが、開業するとなれば別。これからの人生をそこで暮らすことになるわけですからね。新しい場所を探すか、勤務地の近くでやるか、はたまた出身地に戻るのか…… 、ずいぶんと考えました」。そんななか、望さんの懐妊がわかり、子育てという条件が加わったことで、自然が身近にあり、犬や猫、いろんな動物と気軽に触れ合うことのできる環境で、伸び伸びと子どもを育てたいという思いが一気に強くなったと零さん。「妻の実家がありサポートが期待できるということも、もちろんありましたけれど、それ以上に、大好きな山梨での子育てに思いが募りました」。ちょうど同じころ、零さんのご両親が山梨県韮崎市穂坂地区に良い物件を見つけ、週末の田舎暮らしを始めたことも追い風に。いろいろな偶然が重なり、まるで導かれるかのように山梨での開業が決まったと、感慨深げに振り返ります。
安心して治療が受けられるよう、できるだけ、飼い主さんの 目の前で処置しています。 開業に当たっては、実際に県内各地を訪ねてみたそうで、「妻の実家がある韮崎の市街地から始まって、北杜市や甲府市、笛吹市辺りまで、ずいぶん車を走らせました。データ的には、少子高齢化が進んでいたり、人口も減少傾向にあったりする市町村が多いのですが、実際はどうなのか、自分達で街を見て、感じてみようと。そのなかで、『いいな』と思ったのが、甲斐市の響が丘でした。新しい家が多く街並みが綺麗でしたし、近くにはいくつも公園があり、たくさんの子ども達が賑やかに遊んでいて、街全体に活気が感じられました」。
場所を響が丘周辺と限定して賃貸物件を探したところ、幹線道路沿い、双葉インターチェンジのすぐ近くという絶好の場所にある空店舗が見つかり、大家さんの了承を得て改装。2016年11月15日に、「響が丘動物病院」を開業しました。

 

仕事をする上でも、日々の暮らしも子育ても、
恵まれた環境を実感。

最新の医療機器・設備を備えた清潔な手術室。 開業して1年、「響が丘動物病院」には、県内全域から広く患者さんが訪れているそうで、「インターチェンジに近くてわかりやすいとか、急な時もすぐに来ることができて便利だと、喜んでいただいています。温かくて優しい患者さんが多く、診療や処置をしていてもギスギスした感じが全くないので、仕事がしやすい場所だとも感じています」と、経営は順調な様子。「すぐ近くに自宅を構えたのですが、周辺に大きなスーパーが何軒もあり、書店や飲食店、電気屋さんもあるので、生活する上でも、とても便利ですね」と、笑顔で話します。
休診日は祝祭日のみ。日曜日の午前中も病院を開けるなど、仕事にまい進する傍ら、「甲斐市には気持ちの良い公園がたくさんあるので、よく家族で出かけています。広々とした芝生広場で思いっきり走り回れたり、水遊びが出来たりと、バラエティに富んでいますよね。もちろん、山や高原、渓谷などに、足を延ばすこともありますよ。午後から出かけても、移動時間が短いおかげでめいっぱい遊べるのがいいですね」と、子育ても楽しんでいる零さん。「せっかく大好きな山梨で開業したのだから、動物とのふれあいはもちろん、山登りや釣り、乗馬、果物狩りなど、いろんなことを子ども達と一緒に楽しんでいきたい」と、目を輝かせていました。
木のぬくもりが感じられる、落ち着いた雰囲気の院内。看板娘ならぬ、看板犬のしばぴー。

 

響が丘動物病院
響が丘動物病院
山梨県甲斐市龍地2254-21
TEL 0551-45-6273
診療時間/8:30~13:00 16:00~19:00
診療対象/犬、猫
※エキゾチックアニマルは可能な限り対応いたしますのでご相談ください
休診日/祝日、水曜午後、日曜午後
※日曜のみ診療は9:00~13:00となります
URL http://www.hibikigaoka-ah.jp/
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